2009年7月アーカイブ

 表紙の写真をみてもらいたい(注:From Tsukiji58号の表紙なのでここにはない)。
ドーダすごいだろう。カナダ、ケベック州、モントリオールの歴史的地区にある
バシリカ式聖堂・ノートルダム聖堂の礼拝堂だ。
「世界で最も印象的なものの一つ」とまでもいわれた壮大で大胆ないろとりどり。
天井は濃い青色と金色の星。
青、空色、赤、紫、銀、金色。数百もの彫刻作品、彫像、ステンドグラス。

 7000本ものパイプを使っているパイプーオルガン。
ここでは、聖歌やオルガン演奏などがおこなわれ、毎年十二月のクリスマスには
恒例の行事となっているヘンデルのメサイアコンサートに出席することが伝統となっている。
 この聖堂の沿革などについては説明を省略するが、カナダのなかでもケベック州はフランス語圈であり、
昨年はケベックシティ市政400周年の記念の年であった。
何十もの異民族の寄り集まりで国家が形成されている中で宗教もまたそれなりの「ドーダ」を示さなければ
ならなかったのであろうか。

 梅爺はこの写真を撮るためにわざわざハルカ・カナダヘと旅をした・ドーダーというわけではない。
それは、のちほど「ドーダ」ということで書くことになる。
 そこで、あらためて「ドーダ」について考えて見よう。
 鹿島茂博士によると「もしかすると、ドーダ理論は世界最強のグランド・セオリーなのかもしれない」
そこで
 定義(テイギ・サダヨシとは読まないで・念のため)
 としては
 「ドーダとは、自己愛に源を発するすべての表現行為である」
 むずかしいからもう少しやさしく、と思って「ブリタニカ」を開いた。
 「自己愛」とは
 近代社会原理の基本的出発点と考えられる概念で、日常的次元における自己中心主義、
エゴイズムとは区別される。
たとえばホップズは戦争状態をもたらす狼に比される個人の自己愛を抑制しつつ人民の
自己保存を確実にする手段として、社会契約による国家の設立を主張した。
ほかにも、ロックが示唆した権力分立論も.........わかったな!

 念のため聞かれる前に言っちゃうけど「大辞林には「ドーダ」なんて載ってないぞ。
 どうだった・が、とっさのひとことにあるのだ。
なにを言ってるのかわからなくなったけど、この程度の文章ぐらい読みこなせる能力を持った人間が
ごまんと存在するのである。
 なにも「ごまんと」じゃなくても「しまんと」でもいいけれど
高知の川のなまえにつかわれっちまったからよ、
それに四万十市なんてのもできちゃったんだな。

 つまり! つまらない話だけど
 つまりこの理論をつかえぱ人類社会の全ての問題を解放する(ときはなす)ことができる
ということだ。とは前号書いたんだぞ、おぼえてるよな。
 一方、東海林さだお博士は具体的にドーダを挙げている。
 ここでは、ドーダの前に「自慢」がはいるとわかりやすい。
 前号の小説家の先生のは「いそがし自慢ドーダ」であり「ブランド自慢ドーダ」「学歴自慢ドーダ」
「有名人を見たドーダ」「住宅自慢ドーダ」「知ってるぞドーダ」「同県人ドーダ」
 以上のような、まあわかりやすい「ドーダ」はわかりやすいが、あたりまえだのクッキーだ。
「江戸甘みそ・クッキーだ」「江戸甘みそ・クッキーだ」
(これはあとでわかるかわからないかそれはわからない)

 「ドーダ」が捻(ひね)くれた形であらわれるのが陰ドーダだ。
たいていは、「臍(へそ)曲がり」といわれる。
 ブランド品の衣装の話をしているとこへしゃしゃり出て
 「ってやんでいこちとらは江戸っ子だ、頭の先から靴下のつま先までオール全てがユニクロだ。
靴だけはメフィストだ。ドーデー、ざまーみやがれ。」
2013年からはこうは言えないんだ。
ユニクロったらゼータクだ。
おらあジーユーだ。
わからなかったら大金持ちの柳井さんに聞きな。

 そのほか「ドーダ」には外ドーダとうちドーダとかゆうサプ・ジャンルがいろいろあるんだけどもう面倒がくせえや。
やめちまおうや。

 話は基に戻って表紙の話のドーダのほうだけどそこには実は偉大なる秘密は別にないんだ。
 得意先のF常務から「会員のみなさんを抽選でご招待する。
ついては取引先業者も参加して会員のみなさんをご接待しなさい。」

 JALのボーイング747をまるごと一機チャーターしカナダのケペック州に4泊6日の接待旅行である。
大事な大事なお得意様のいわぱ「業務命令」である。
「ははあ、かしこまって候」ということで旅ははじまり物語ははじまったのである。
 日本からケベック空港への直行使はこれがはじめて。
 ケベック空港へのジャンボの着陸ははじめて。
翌日の地元新聞紙は2面にわたって写真入りで大きくとりあげている。
普段は50人規模のところ、350人の入国手続きをいかにして......350ものスーツケースをいかにして......モチロンおフランス語である。
インタヴュウもとっている。
ふむふむふむ、ウイ・ウイー。
ウイ・ムッシュウ・トレピアン。

 極寒のなか?ちとおおげさか。
ケベック市・市制400年を記念しての視察旅行は無事終了。
とたんにふと考えた。
 はじめてのジャンボの直行便・はじめての着陸。
こういう場合リハーサルはしたのか・しないのか......JALに問い合わせた
 こんな単純な質問に対する返答は3・4日かかった。
 その結果は、つまり「リハーサル」するのかどうかに対して「ノン、ムッシュー」である(日本語だったかな)。
 はじめてのところだろうとそんなこと現地空港のデイタとシュミレイションでお茶の子さいさいですよ。
ドーダードーダ......
 フオスターの「草競馬」を歌ってるんじゃないんだよ。
 間違えないでおくれよ、「ドーダ」が悪いといってるわけじゃないんだ。
 某国大統領選で帽子がいや某氏が勝って就任式に200万とも300万人ともいわれる聴衆、
盛り上がりがいささかかけるといわれる就任式だとはいえ、みんなの心の中は「ドーダ」で
いっぱいだったろうしそれはまさに
 「万感交々(こもごも」に到(いた)る」
 さまざまな思いが胸の中に湧き起こる
 そのドーダである。

 大きな得意先をもぎとられて二年かけて回復したジジイにとって、
エッー! 干し柿って何十トン単位で売買するものなんて、今までしらなかったなあ
「ドー......」
  「どーでもいいことなんだ」


2009年3月28日発行 From Tsukiji58号掲載

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